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沖縄の焼き物 [作る以外]

沖縄やちむん通りへ。
http://www.okinawastory.jp/special/tokusyu_0901/0600006851.html
http://www.edu.city.naha.okinawa.jp/tsuboya/4kids-00index.htm

まずはやちむん博物館。
展示内容はわかりやすく、規模もちょうど良い。
建物の外観が、いまいちかな。
http://www.edu.city.naha.okinawa.jp/tsuboya/

沖縄の焼き物は、荒焼と上焼の2種類。
上焼は民芸運動との関係が深い為、益子焼とよく似ている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%BA%E5%B1%8B%E7%84%BC

オーソドックスな焼き物は「素焼き→釉掛け→本焼き」と二回焼く工程がある。(特殊な場合を除く)
しかし沖縄の焼き物は、素焼きの工程がなく、生の土を一気に焼き上げる。

仕上がりの違いが一番わかりやすいのは、掻き落としのもの。
掻き落としは、土の上に色の違う土(化粧土)を塗り、柄を削るという技法。

本焼きのある場合:
「化粧土を塗る→柄を削る→素焼き→透明釉など、透明度の高い釉薬をかける→本焼き」
→掻き落とし部分にも釉薬がかかり、地・柄共にガラス質に覆われた仕上がり。
沖縄の焼き物:「釉掛け→柄を削る→焼き上げる」
→地の部分には釉薬がかかるが、柄の部分には釉薬がかからず、地と柄の質感が違った仕上がり。
掻落とし.jpg
こんな感じ。
また、化粧土よりも釉薬の方が色彩が豊かなのでおもしろい。

イッチン書きがとても大胆で、ドベを画材に刷毛で描いているような柄が良かった。

Noritake [作る以外]

ノリタケの森に行ってきた。
http://www.noritake.co.jp/mori/
クラフトセンター・ノリタケミュージアム以外は無料。
クラフトセンターとミュージアムは有料と言っても500円で両方見れて、
十分元が取れる充実した内容。
館内は
1F:製造工程
2F:絵付け(体験あり)
3F4F:ミュージアム
という構成。

まず入ると、石膏の攪拌機がある。(石膏で型を作る)
次に型とろくろを使った成形や、流し込み成形の工程が見られる。
その後、バリ取り・削りなど、素焼き前の細かい作業。

2階に上がると、転写シートでの絵付け、ハンドペインティングなど色々な絵付け方法が見られる。

要所要所に説明用のビデオがあり、それを見れば
目の前にある機会が何をするものなのか・どう使うのか、がわかるようになっている。
タイミングが合えば、実際の作業も見ることができえう上、
作業をしている方に、質問をすると丁寧に教えてくれる。

個人的には、転写シートの作り方と色見本に感動。
転写シートの作り方は、紅型や江戸小紋の型紙と近い(と思う。私の理解と記憶が間違っていなければ)
型紙は細かい穴で柄を描いたもので、
同じ敷地内にある「森村・大倉記念館CANVAS」内で、細かい穴を空ける技術が紹介されている。
釉薬の色見本は、白い平皿にマンセルの色表と同じようなレイアウトで、色が配置されている。
今まで見た色見本の中で一番美しい。

3F4Fのミュージアムは語る必要もなく良い。
オールドノリタケや、ノベルティ、Noritakeの歴史が見られる。

思っていた以上に充実した施設で、時間が足りなかった。

濱田庄司スタイル展 [作る以外]

濱田庄司スタイル展
http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/exhibition/11/110716/index.html
震災後、美術館は閉館時間が早くなっているところも多いようなので注意。

スペースが小さい割に充実した内容で満足。
入り口に当時の濱田邸(現益子参考館)の模型があり
3月に資料館に行ったので、記憶と照らし合わせながら模型を眺める。
http://snark.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07
その時のブログ。

益子資料館は「益子焼」がメインだったように思うが
今回の展示では濱田庄司自身の作品がメインだったので、資料館とは少し違う雰囲気。
柿釉は良い色で、一度試してみたい釉薬。
http://www.weblio.jp/content/%E6%9F%BF%E9%87%89
私の通う陶芸教室には鉄釉があるが、少し違うような気がする。

震災で被害を受けた地域に、窯元も多く、たくさんの窯が壊れたと聞いていた。
益子・真岡あたりなどは速報でも頻繁に見かけたので、もしかしたら、と思ってはいたのだが
やはり益子資料館も色々と被害があったようだ。
http://www.mashiko-sankokan.net/
展示の最後に、被害状況と寄付金の振込み口座を記載したチラシがあったので貰ってきた。
個人で大変な思いをしている人も、益子資料館より深刻な被害を受けたところも、沢山あるだろう。
それでも自分の思い入れのあるところに、寄付をしようと思った。
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もてなす悦び展 [作る以外]

もてなす悦び展に行って来た。
http://mimt.jp/omotenashi/
http://www.youtube.com/watch?v=5DKr3eUTjfk

欧米のジャポニズムの器の展示で、日本製のものは少ない。
形や柄を和風にまねても、何となく欧米風になっているものもあり面白い。
テーブルセッティングしての展示は、想像力をかきたてて良い。

強く印象に残っている二点は以下。
ゴスで鳥と枝を描き込み、上に重ねるように金で模様をつけたコーヒーカップ。
器の中は白、外は淡い黄色からピンクへのグラデーションの器のセット。

三菱一号館を復元した建物で、建築の見学としても良い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E4%B8%80%E5%8F%B7%E9%A4%A8
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益子焼 [作る以外]

益子焼を見に行ってきた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%8A%E5%AD%90%E7%84%BC
メインは益子参考館。
http://www.mashiko-sankokan.net/
思った以上に充実した施設でびっくり。

「濱田庄司の自邸・工房の一部を活用し、その蒐集品と自身の作品、
また僚友であった河井寛次郎、バーナード・リーチらの作品を展示しています。」
とのこと。
藁葺きの日本家屋。
土地があれば日本家屋に住みたいと妄想してしまいました。
DSCF3702.JPG
DSCF3703.JPG
DSCF3727.JPG

蹴轆轤の作業場。
DSCF3706.JPG

使い込まれた木の美しい光沢。
DSCF3707.JPG

窯は普通の窯と赤絵窯の2基。
DSCF3708.JPG

中腰で作業するような高さ。
1000mm~1200mmくらいかな。
もう少し天井が高いと作業しやすそうなのに、熱や火の通り方を考えるとこの高さが良いのかな?
腰が痛くなりそう・・・
DSCF3710.JPG

館内にあった椅子兼丸テーブル。
たたむと椅子になる。
DSCF3705.JPG
DSCF3704.JPG

今はどこの焼物も特徴が薄れ自由な物が増えているので
特徴を捉えにくいが、資料館は分かりやすくてよい。
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飯能焼 [作る以外]

飯能焼を見に行って来た。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%AF%E8%83%BD%E7%84%BC
http://keikakukikou.com/network/works/torazawa/
イッチン描きであんなに思うままに絵を描けるのは何故なんだろう?
描いているところを見てみたいと思ったのだけど
陶芸教室をやっている時間に行ってしまったので、
展示室の見学のみで、作業は見られなかった。

飯能焼と虎沢さんの作品は別扱いなのか「はんのう」「飯能窯」の
印の入っているものと入っていないものがある。
独自の釉薬、翠青磁の作品は本当にきれいな青だった。

イッチン描きは、もう一度試してみようと思う。
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笠間焼 [作る以外]

笠間焼
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%A0%E9%96%93%E7%84%BC
http://www.kasamayaki.or.jp/index.html
ミッドタウンで茨城の伝統工芸展がやっていたので行ってきた。
http://www.ibaraki-crafts.jp/
元々、技法は信楽と同じ(信楽の職人の指導で始まった窯)で、
笠間の粘土・鉄分の多い濃い茶や黒の釉薬が、使われている
というのが特長だったようだが、今は自由な作風とのこと。
柿釉をかけてから、ロウケツの要領で絵を付け、
黒い釉薬をかけた技法の器がきれいだった。
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沈壽官展(薩摩焼・苗代川系) [作る以外]

日本橋三越の「歴代沈壽官展」へ行く。
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/chinjukan/
薩摩焼の苗代川系。
http://www.chin-jukan.co.jp/
12代の大きなスープ鉢が一番印象的。
土の白を生かした白い大きなフタ付きの鉢は、
透明釉で柄はなく貫入のみ、というとてもシンプルな器。
シンプルな分、形の良さが際立つように思えた。

全般にとても細かい装飾や柄の器が多く、あまりの細かさに吐き気がするほど。
曲線の立体部分に、均等に見えるような総柄を描く手間を思い気が遠くなる。
十五代の一部柄の浮き彫り、歴代の虫かご等の総透かしも同様。
柄に酔いくらくらしてしまった。
十五代の作品で貫入の入っていない白磁のものは、
象牙のようで陶器ではないような不思議な感じがした。
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生誕120年 河井寛次郎~生命の歓喜 [作る以外]

漠然と作るのだけではなく、
もっと陶芸のことを勉強する年にして行きたいので、
行った展示のことも少しメモしておく。

「生誕120年 河井寛次郎~生命の歓喜」http://mainichi.jp/enta/art/news/20101227dde041040064000c.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E4%BA%95%E5%AF%9B%E6%AC%A1%E9%83%8E

成功してもその技巧に拘らず、いつも新しい作風に挑戦しつづけた人。
作品に名を入れず名声を求めず、生涯一陶工として生きようとした人。

作品以上に生き方のすばらしい人だと思った。

具体的には説明しにくいけれど、力のあふれる作品。
成功しても評価されても、新しい作風や技法を試す勇気。
なんかそういう見えないものに圧倒される感じ。
書や説明書きのような、言葉に頼りながらしか見えなかったので、
もっと知識があれば、と強く思った。

私はあまりにも知識が少なすぎる。貧弱な中身をなんとかしたいと思う。

「喜人皆美(よろこぶひとみなうつくし) 」
「自分が見たいのだ-仕事する」
河井さんにとっての仕事は、私にとってなんだろう?

登り窯。 [作る以外]

登り窯に参加。
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窯は1の窯・2の窯・3の窯と三連になっており、一番下の1の窯に薪をくべ、火を焚く。
時間をかけて、釉薬の溶ける温度(1250度)まであげてゆく。
1250度に達したら、1時間程度1250度を保ち、その後自然消化を待つ。
というのが大まかな流れ。
はじめは1の窯のみに火を焚き、2・3の窯は封じてある。
1の窯の温度が1250に達したあたりで、2の窯の小窓を空け、2の窯に薪をくべる。
1の窯の温度を一定に保ちながら、2の窯の温度を上げ、一定時間で1の窯を封じる。
次に2の窯の温度を保ちながら、3の窯へと移る。
写真は全て2の窯。

窯入れ前の作品(一部)。
1010014 010.jpg
窯に作品をつめたところ。
1010014 014.jpg
入り口にレンガを積み、泥で隙間を埋める。
1010014 018.jpg
1000度くらい?
粘土が透けて、白っぽく光る。
初めて釜の中を見たときはとても感動した。
1010014 038.jpg

1から3の窯の全ての開口を、封じ自然消火。
冷えるのを待ち窯出しをする。
窯出しは、1週間後。
今回3つの器を出しているので、仕上がりが楽しみ。
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