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花ひらく琳派 [作る以外]

花ひらく琳派/サンリツ服部美術館へ
http://www.sunritz-hattori-museum.or.jp/schedule/main.html

目当てはもちろん、光悦の不二山。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%BD%E7%84%BC%E7%99%BD%E7%89%87%E8%BA%AB%E5%A4%89%E8%8C%B6%E7%A2%97
http://coroq.web.fc2.com/index/fujisan.html
お抹茶茶碗の写真集を見ていて、一番初めに目を奪われた写真が不二山だった。
抹茶茶碗作りに興味が出て、一年以内で実物を見れるなんて、きっと私は運がいい。

不二山を見てから一応色々調べてみた。
面白い考察をしている方がいて「不二山は宗教的な意味合いを持った器だったのではないか」というようなことを書いていらした。
その文章を読んで、だいぶ重く硬い重圧感のある器を想像していたが、それほどではない。
写真で見るよりも静かな佇まい。
存在感はあるが静かだ。

そして色と質感。
写真ではどうしてもわからない部分を観察する。

通説では「白楽茶碗を焼くつもりで下半分が内外共に炭化した」ということになっている。
見てみて思うのは、初めから白黒二色の茶碗にするつもりだったんじゃない?ってこと。
色の別れ方に意図を感じる。
下のほうの「炭化して剥がれ落ちて黒くなった」と言われる部分に残る釉薬の色。
白が窯変したり炭化して黒くなった、というようには見えない。黒い釉薬に見える。
実際どういうつもりで焼いて、焼き上がりを手に取って何を思ったか知りたい茶碗。
色々な物語を考えてしまう茶碗だ。

陶芸は、やってもやっても分からないことが出てくる。
思う通りにいかない。
また写真を見ながら、本物を反芻し、考えようと思う。
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